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2024/07/24
その他
学習の達人、重信塾長が贈る学びコラム
「足が速い」という才能
が飛び抜けた中学生がいたとして、その才能を伸ばすために日々努力し、走り続けます。
あるいは、走ることが大好きで同様に努力する中学生がいたとします。
この2人の将来の比較はいいとして、最終的に彼らは「100mを9秒台」で走れるようになるでしょうか?
もちろん、結果は分かりませんが、人類の到達する壁として「100m9秒台」があります。
世界中を見てもほんの一握りの人間にしか達成できないことでしょう。
だから、残念ながら100mを9秒台で走ることは、「ほぼ無理」と言ってもいいのではないかと思います。
走ること以外でも全般的にスポーツはいいものだと思いますが、その才能を伸ばし、プロスポーツ選手になったり、オリンピックに出場したりするのは、本当に大変なことです。

では、
「勉強をする」能力
はどうでしょうか。
私は50年以上、「〇〇の天才」と思われる人間にあったことはありません(私が気付かなかっただけかもしれませんが)。
ですが、教え子や友人、高校の後輩など、東京大学の卒業生は、何人も知っています。
その中には、どう考えても天才なんか1人もいません。
なんなら、高校時代のサッカー部の同級生だけでも2人東大に進学したのを見ていますし、いまだに会って食事を一緒にするのですが、2人とも立派な仕事はしていても、東大卒の「普通のおじさん」です。
これまで、数千人(あるいは1万人を超えているかも…)の生徒を教えてきて思うには、「勉強をする」能力には、ほとんど差が見られません。
あるのは、勉強をしてきた経験値の差ぐらいです。
それは、「九九がきちんと言える」とか「分数の通分ができる」とかの差です。
九九なんて、覚えれば誰でもできますよねぇ…。
通分だって同様です。

ここで、私なりの結論を言います。
「横須賀高校に合格する」「東京大学に合格する」のに必要な学習能力は、「普通自動車免許の学科試験」に合格する能力と同じです。
全く差はないと断言できます。
要は、試験までに必要な事柄をきちんと覚えられるかだけなのです。
「普通自動車免許」では、「お金と時間をかけて勉強した以上、不合格になるわけにはいかない」という思いが、学習のモチベーションになっています。

つまり、「目的意識、時間、学習にかかる費用」さえあれば、誰でも東大に合格する力を身につけることができるのです。
運動能力を伸ばすのに比べて、本当にたやすいことなのです。

私たちが出会えた生徒が、強い目的意識をもって学習できるように、常に意識して今日も指導しています。
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