理科の問題にて。

「うすい硝酸水溶液30㎤・・・・」と問題文にあり、設問にて「同じ濃度のうすい硝酸水溶液15㎤では・・・」とある問題での説明の時の話です。

講師「30㎤が15㎤となったのだから、どうなったかな?」

生徒「減った」

講師「・・・確かに・・・」

これもやはり「文章の字面だけを読む」現象です。「減った」と思うだけよい方です。常に字面しか読んでいない生徒は何も感じません。30や15という数字にも注意を払いません。

このような状況で、例えば「まず最初に体積を見て、その関係を見つけて・・・」と問題を解く段取りを説明したとしても一過性に終わってしまいます。

質量の時は・・・? 濃度の時は・・・? 速さの問題でも食塩水の問題でも同じです。「はじき」を覚えたところで使いこなせるようにはなかなかなりません。

根本の部分が改善されない限り、問題の段取りを無暗に覚えることになってしまいます。するとたいていの生徒は覚えることが多すぎる!となってギブアップです。しかも、根本の部分を解決せずに覚えた段取りのような知識はそれほど活躍はしてくれません。

文章を読んでいて、データだけでなくいろいろな事柄を比較・検討する習慣を身につける=読解力をつけることが一番の近道です。

学力別クラスであっても、読解力が同程度とは限りません。集団スタイルの授業だとクラスの真ん中より少し上のラインで授業を進めていくことが多いです。字面だけ読んでいる生徒はどうしても説明に取り残されがちです。

 

この夏はぜひ創俊の「読解式個別学習」を体験してみてください。